事故の報告があって直ぐ遠藤さんに電話しようと思ったが
皆がきっと同じ事を思って連絡してると思い
あえてこちらからはしなかった。
お通夜の前日に遠藤さんから電話。
「あ〜ノブゥ・・・」
いつもと変らない話の切り口だが
やはり覇気が無い
電話しなかった訳を話したら
「そーなんだよ、(電話が)ひっきり無しに鳴って耳鳴りしてたんだ」と。
「今回(フィリップ)は休むよ・・・18年間皆勤賞だったけど・・・
会社(トーチュー)も今回は行かなくていいって言ってくれてさ・・・」
手短に話して、「じゃ明日」と、電話を切った。
翌日、青山斎場に行くと受付近くに
1回り、2回りほど小さくなった遠藤さんがそこにいた。
お互い掛け合う言葉が見つからず下唇を噛み締める。
お焼香を済まし、ノリックのお父さん、お母さんに
ご挨拶をしようとしたら声に詰まった。
「気をつけてな」
お父さんに声を掛けられたら、とたんに涙・・・・
辛すぎていられなくなり、足早に斎場を後にした・・・・
誰もが認める世界のトップライダーを交通事故でなくした代償は大きい
でも、ここで自分らが公道から遠のいたら彼も本望でないと思う
ノリックが公道デビューして、改めてバイクの素晴らしさを痛感したと憶測するとなら
その意思を尊重すべきだし、だからこそどうしたら安全に、そして楽しく走れるかを
1人でも多くの人に伝えて行くのが、これからの使命と思って尽力します。
ありがとう、ノリック。
そして安らかに・・・・。
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