今年の8耐の時だ
土曜日の予選が終わりライダーズミーティングへ篤と向かっていた
ブリーフィングルーム手前でノリックと一緒になった
タイムアタックでタイヤ選択を誤り、10位へ順位を落とした篤に
「どうしたの?タイム出なかったけど」と、ノリック
そしてこう続けた
「大丈夫、明日僕の後ろに着いて来れば
『2番目』で1コーナー入れるから!」
俺・篤 「・・・・・・・・・・」
2人で顔を見合わせた
ん?ってことはノリックは9番グリッドから
ホールショット獲るつもり?
スプリントとは違いルマン式スタート
ではグリッドの距離差がありすぎる
半ば冗談かと思っていたがスタートしたら
ユキオの真後ろ、3番手まで来ていた・・・
言ったら申し訳無いが、ノリックのチームは勝てる体制には程遠く
アピールするには最初しかないと彼は知っていた
知っているからこそタイヤの冷えている時にリスクを背負ってでも
レースを面白く見てもらおうという彼のプロ魂を見せ付けられた
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