グランプリはヨーロッパラウンドに突入。ヘレスではヨーロッパの開幕戦として定着している。「待ってました!」と、言わんばかりに20万人の観客が押し寄せ、スタート直後は「何か爆発したぁ?」って言うくらいの爆竹の嵐。ここのヘレス・サーキットで昨年は4回テストして、ある意味「ホームコース」路面の小さいキズも覚えているくらい「熟知」している。が、全面改修してブレーキングマークにしている「キズ」も無くなってる・・・(T_T)
週末の天候はスペインらしいカラっとした晴天が続いた。焦げるような日差しがテストの時と大きく路面状況を変えてしまって(路面温度がテスト時30度以下だったのがレースウィークは50度弱!!)ブリヂストンユーザー大苦戦!!
今年のウィンターテストでは「もしかしたら勝てる?」っていうくらい勢いのいいタイムで走れていたのが、今週は全然グリップしない。特にプロトンチームはフロントタイヤのグリップ不足に問題を抱えていた。
予選15位。チームメイトのマックおじさんが12位だったのでちょっと不満。。。最後の最後までシャシーバランスとフロントフォークの微調整を繰り返してレース直前もちょっと小細工して決勝に臨んだ。
スタートはまぁまぁ、みんなが1コーナーでゴチャゴチャしてるのに巻き込まれずスルスル〜っと抜けて1周目が10位。
ノリックが前半ペースが上がらないみたいなのでちょっと強引気味に最終コーナーの入り口でパス。けど、数周後ノリックの調子が出てきたらパヒュ〜っと抜いていった・・・。
ビアッジとジャックがジャンプスタートでペナルティ。ピット・インしていって労せず2つポジション・アップ。
スズキ勢が苦戦しているようで、まずセテをパス・・がストレートでブォォォっと抜かれて、けどまた抜きかえしてやって9位。
10周を越したあたりからケニーが近付いて(自分が追い上げて?)きた。ケニーを抜くのにてこずってるチェカ+ノリックに追いついて6位争いに再び加われた。ケニーのタイヤがズルズルになってるのを横目しながら8位へ。
しばらくの間1分44秒台中盤のラップタイムでチェカ+ノリックの6位争いへ必死に喰らい付いた。
前の二人が徐々にペースアップしていくがプロトンはこの辺が限界らしい・・・ジリジリと離されていくのは悔しいがこれ以上ペースアップするのは非常にリスキー。
そして、最終ラップ。
バックストレートでエンジンが「ゴボゴボ・・・・」っとガス欠の症状が。
「マジ???!!!」 幸い後ろのケニーとはマージンがあったからスローダウン。
「8位ならOKでしょ」、っと思ったらチェカが止まってる!1つ繰り上がって7位でチェッカー!
ピットに帰ってくるとチームクルー全員が大拍手で迎えてくれ(まるで優勝したかのように・・・)他のチームのメカニックやチームオーナー、他メーカーのタイヤ屋さんから[Great
Riding !!] って沢山の人が一緒に喜んでくれて、そして結果に驚いてくれてそれが一番嬉しかった。
次回は5月19日のフランスGPです。
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