稲本〜ユキオ〜リオ・デジャネイロ
「バーミンガム対フルハム戦のチケットが取れたから見に来い!」って、いつもプレミアリーグに誘ってくれるラッセル(写真下の右から2番目。チームのパーツコーディネーター)が一生懸命アレンジしてくれて、なんとプレー後の稲本選手に会えることに!試合はもちろんバーミンガムを応援しているが今回はちょっと複雑だった。やはり遠く離れた地で頑張っている同郷の人には頑張ってもらいたい。「ナショナリズム」って言うのをシミジミ感じる。結果2−2の引き分けだったがある意味「熱い」試合だった。
右からチーフエンジニアのレス、ラッセルラッセルの長男のジョー。試合前にバーミンガムの広報の人に案内してもらいピッチで記念撮影。今年イギリスは本当にいい天気が続いていてこの日も快晴「lovely-day」

そして、その晩はラッセルの家に泊まらせてもらい翌日は彼の家から4マイルの所にあるルノーF1ファクトリーの見学ツアーにも連れて行ってもらった。もともとラッセルは一昨年までアロウズに所属。その時の友達がルノーにいるのでツアーを頼んでくれた。右の写真はエントランスをくぐると迎えてくれるのが実車2/1スケールモデル。ファクトリーはハンパじゃなく広い・デカイ・スゴイ・・・。中央の写真は部品を削り出したり、人間では不可能な加工をしてくれる20万ポンド以上(3800万円)するロボットが十数台が整然と並んでいる。っが、マフラーはやっぱり「手曲げ」が一番!僕が手にしているモノで40時間の製作時間を費やすとか。
ルノーツアーが終わるとその足でユキオのお見舞いに行ってきた。モトモトはお見舞いでなく「遊びに行くぞぉ〜」っていう約束だった。

トーチュー等の記事でご存知かと思うが3週間前のレースで骨盤を骨折して現在入院中。自分も骨盤を折った経験があるだけに痛みが分る・・・。数日前に電話した時(転院する前)声に元気が出てきたなぁ、っと思っていたが、病室に行くと何やら様子が・・。話を聞くと所蔵するクレセント・スズキからほど近い病院へ移ったら看護婦さんの数が足りないのかヤル気が無いのか、前の病院ほど手当てされてなく本人はちょっと病院に不安感を持っていた。

夜中、窓が開いているのに気が付いて寒くなってきたから閉めて欲しいっと思いナースコールを押しても全然来なくて結局来たのは1時間半も経ってからでユキオは風邪をひいてしまったり、自分で化膿しやすい体質と分っていて予め抗生物質の点滴をお願いしても全然してくれなくて、挙句の果てには思っていた通り手術した所から化膿してしまい大騒ぎになったり・・・。

イギリスは州立病院と私立病院があって州立は設備が良いがケアーが悪い(すべて州税で運営されていて治療費はタダ!)。ケアーの良い私立に移りたいのだがそこには充分な(ユキオレベルの怪我に対応できない)設備が無い(もちろん治療費は自腹だけど自身の傷害保険でカバーされる)っというのでチームオーナーのポールも悩んでいた。


病院を後にする時にユキオはCTを撮る為にいなかった。空港へ向う途中に「本当に来てくれてありがとねぇぇ」嬉しそうなホッとしたような声が電話越しでわかった。

僕はその夜リオへ出発した。