人生こんなもん?
チェコに来るのも今年4回目。
ここブルノのテストはこれが最後なので4日間のテスト。
月曜はHRC、レッドブル・ヤマハ、が居残りテストをするというので
目標タイムが明確な上、ここで一発がんばって皆にアピールするのに
は絶好の機会。午前中は伊藤さんの番。あまりバイクの調子がよろしく
ないようで午後にまでずれ込む。乗り出したのは4時近かった。
「残された時間内でタイムを出さなきゃ」
っと自分にプレッシャーをかけて30周で自己ベスト更新。
1日目は2分1秒6。ロッシが2分1秒5だったので結構インパクトは
あった(と思う・・。)
2日目のチェコは冬がやってきてしまい、昨日まで30度弱
あった気温がきょうはなんと17度。スタッフのほとんどが
夏仕様の服しか用意してない人もいて凍えていた。
この日は、良いリアタイヤが見つかって更にタイムアップ。
2分1秒0。これは今年のGPで5番手のタイム。いい感じ。
3日目も冬日。寒い。今日は恐怖の耐久テスト。
ハードコンパウンドでレース周回数をこなすのだが、
これを2本!!というとてもライダー思いのスケジュール(笑)
1本はまぁまぁのタイムで周回出来ていいデータが取れたみたい。
4日目は快晴で暖かさがちょっと戻って20度。
今日のスケジュールも昨日のタイヤセットでもう一度耐久テスト。
しかし、路面温度が40度以上になったらという条件付。
午前は伊藤さんなのでピットロードで電光掲示番(時間の他に
気温、路面温度も表示している)とにらめっこ。
「40度になんか上がるなぁ〜〜」と、念じていたが12時を過ぎた
あたりで既に38度まで来ていたので覚悟は決めた。
レースが22周に対してマージンを乗せた24周の耐久テスト。
ちょっとフロントがヤバかったけど完走。最終ラップにベスト
タイムも出たし、まぁまぁでしょう。
小1時間の休憩を挟んでタイムアタックの時間。
どうしても2分0秒台に乗せたいのは俺もBSスタッフもアーブさん
も気持ちは一緒。16.5インチなど試すがコンパウンドが合わな
いのか全然グリップしない。もう一度17インチに戻って2日目に
ベストタイムを出したタイヤを付けてラストアタック。
「やっぱりグリップするぜ〜〜〜」っといい感じで来てたが
半周した所で「キィィィィィ〜」っと下の方から異音が・・・。
コウロギが鳴くような音で「まさかコウロギがどこかにいるのでは・・・」
っと、いるわけないのにいちをハンドルの辺りを探したがいなかった。
(あたりまえだ)
「エンジン?ブレーキ?な・何が壊れた?」
これが、ラストチャンスだから途中で止めるわけにはいかない。
更に1kmほど走ったダウンヒルのヘアピンの入り口でブレーキング
のために体を起こしたら右の内股に何かが当たり
「今、何が落ちた???ブレーキパッド?いやブレーキは効いている。
な・なんなんだぁぁぁ」
っと、半分パニック状態。(←けどタイムアタックを続ける自分は凄いと思った)
このラップを周りきって2分1秒3。
ちゃんと普通に周れてれば00秒に入ったのは確実・・・。
こうして20代最後のタイムアタックは終了しました。
次回は9月11−13日バルセロナで行います。
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