ただ走ってるだけ。
3週連チャンの最後はオーストラリア。
去年いい思い出があるだけに気合バリバリ。

しかし金曜日の朝フリー最後でピットアウトしてきた紀行が2コーナーでフラ〜っと自分の方に寄ってきて行き場を失いコースアウト。グラベルに頭から突っ込んでしまい古傷のムチ打ちを誘発してしまい医務室へ。

「古傷のムチ打ちで骨は折れていないから」っと言ってるのに
「いや、レントゲンを撮らないと走らせない」くらいの口調で医者が言う。

「では医務室のレントゲンは壊れてるのでここから120KM離れた病院に送っていくから・・・」

「????っていう事は自動的に午後のセッションはキャンセル?」

審査結果はもちろん骨に異常なし。
まったく1枚のレントゲンの為に丸々半日を費やしてしまった上に貴重な1セッションを失ってしまった。本当に無駄だった。

土曜日は昨日の1セッション分を補うのに精一杯。予選最後にはいい感じになってきたっと思ったら一番最後のいいラップの時に持病のギア抜けが1周で2回も発生。少なくともコンマ5秒は損した。

決勝日は天気予報通りに雨。
最近のBSレインはサーキットの路面によって「抜群に良い」か「全然ダメ」という傾向にある。っが、朝のフリー走行では「まぁまぁ良い」9位だった。ウチのマシンには、これならドライより可能性はあるかな。

しかし無情にもスタートする頃にはすっかりドライ。
路面温度は昨日より20度以上も低いし風は冷たいし所どころ濡れていたので一つ柔らかいリアタイヤにしたのが裏目に。。。

5周もするとソフトコンパウンドの為にマシンが暴れて抑えるのにひと苦労。
レースを半分を過ぎてくると痛み止めを飲んでるはずなのに首が痛くなってきたと同時に呼吸がとても荒くなってきた。
意識ははっきりしてるのに体のコントロール出来ない。

『ただ乗っているだけ』

そのうち左手がシビれてきた時にピットボードを見たら残り5周。
「ここまできたら走り切るでしょ」
(結局ロッシに周回遅れにされて4周だったけど・・・。)

18位でゴールしてピットに戻ってバイクを降りたら自分でも何が起きたか解らない位に呼吸が乱れてスズキワークスのフィジカルトレーナー、ディーン・ミラーが駆けつけてくれて大事に至らなかった。

原因は息が荒くなってから吸うだけで息を充分吐なくなると過去吸の症状に陥るらしい。
全てはムチ打ちから・・・・。

土曜日アライヘルメットのサービスブースで紀行に会った。
「あのよ〜」っという口調でちょっと強く言ったら「えっ僕が何か・・・?」っという感じで僕が後ろにいたのを全く気付いていなかったらしい。
曰く、後ろを確認した時は誰もいなかったので彼は彼なりに気を使って他のライダーの邪魔にならないようにイン側を譲ったと言う。

まぁこれが俺だったから良かったものの、ロッシかセテを引っ掛けてたら失格だぞ、きっと。。。
リザルトではリタイヤした事にらしいですがちゃんと完走しましたからね。ロッシが10秒ペナルティーを受けた為にゴチャゴチャになってしまったらしいです。

あ〜ちょっと、ゆっくり休もぉぉ。。。。